四月は兄弟会が二回あります。
真打まで残り一か月を切るこの状況で、小痴楽兄と信楽さんが四月の兄弟会を二回開催にしてくれました。本当に頼もしく温かい兄弟弟子です。四月は3日月曜と21日金曜の二回です。いずれも私がトリを取らせていただきます。まじめに取り組みますので、どうぞよろしくお願いいたします。
※今回も小痴楽、信楽、明楽の三人が出演予定です。
兄弟会の空気感
兄弟会は、私が二ツ目に上がった時に、小痴楽兄に声をかけてもらい始まりました。
小痴楽兄の本格古典から素直に学べば良かったのに、変に独自の色を出そうと奮闘して荒れた落語が出来上がる。楽屋には小痴楽兄が書き残した、私の落語に対する改善点がびっしり書かれたメモ書きが残されていた。今では、このメモ書きはもう見られなくなった。これは、改善点が無くなったわけではない。言われたところで直せない私の意固地な部分が勝った証拠である。出来るのなら、この頃からやり直したい。もっと欲を言えば、小学二年生くらいから人生をやり直したい。

これは2013年でまだ二人でやっていた頃
最初はミュージックテイト西新宿さんで開催していました。
信楽さんと春楽さんが加わる
兄弟会が始まり、次の年、2014年に弟弟子の信楽さんが前座の内に加わりました。師匠から習う古典落語を、お手本通りに語る信楽さんを見て「これが師匠の落語だったなぁ…」と、袖で勉強していました。それが今では、器用にも新作と古典の両方を扱う、将来有望な落語家になった。そんな信楽さんに私から直接伝える助言なんてものは無いが、私の背中だけは見ていて欲しい。何かを感じてくれれば、それだけで良い。お願いだから、そんなに急いで前を歩かないでほしい。
春楽さんが加わってからは、兄弟会も随分とにぎやかになった。フリートークでは鋭い感性でツッコんでくるし、マクラでは兄弟子をいじり倒すし、単純に身体が大きいし、一門の中でその場の空気を仕切るのが一番上手かった。落語を聴いても、本当に古典落語が好きだというのが伝わってきた。そんな春楽さんには謝らなければならない事が有る。いつの日か、師匠の家からの帰り道に、どうしてもМ-1の感想を言いたくて、近くの駐車場で立ち話に付き合ってもらった。もうすぐ終電も無くなるような時間帯だったが、夢中になって話していたら終電が無くなってた。頭の中では「やべぇ!タクシー代‼」と気づいてはいたが、何事もなく「じゃぁね!」と別れた。春楽さんとは、ほぼほぼ帰り道が一緒だったが、私は家とは逆の方向へと向かった。春楽さんはどうやって帰ったのだろうか?私は、始発までブラブラしていた。今度、そのお詫びとして食事を奢りたい。春楽さんに奢るのは入門してから二度目だ。お金はどうにでもなる。小痴楽兄から借りても良い。いや、信楽からだって良い。
開催日
2023年4月3日(月)
開場18:30 開演19:00
会場
高田馬場 ばばん場
住所
東京都豊島区高田3丁目5-2
第二布施ビル3F
木戸銭
前売:2000円
当日:2500円
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